制作スタッフインタビュー
『キカイダー01 THE ANIMATION』監督 元永慶太郎

まず監督のプロフィールから伺いたいと思います。この業界に入ったきっかけから聞かせていただけますか?
単純にフィルムが作りたかったんです。子供の頃から親父の8ミリで手製の特撮映画とか撮ってましたね。怪獣映画とアクション映画が大好きでしたけど、実は「ローマの休日」もすごく好きでしたし、実写・アニメ問わずに好きでした。ただ、日本ではアクション物の実写を作れる土壌がなかったので、それでアニメでアクションとか冒険モノとか作りたいなあと思いまして。最初の動機はそんな感じです。
デビュー作は何ですか?
クレジットはされてませんけど制作進行で最初に絡んだのが「は~いステップジュン」っていう20年くらい前の作品です。初めてクレジットされた作品は「宇宙船サジタリウス」という作品に演出助手として。演出として一本立ちした作品が「どんどんドメルとロン」。あんまり知っている人いないかも知れませんが(笑)。
今まで手がけた作品の中でお気に入りはありますか?
「機動警察パトレイバー」のTVシリーズが自分にとっては転機だったんですよ。あれの「イブの戦慄」(11話)が大好きでした。メカ戦のところが結構自分のトコロに廻ってきていて、やりがいあったのでよく憶えています。あとは「レイアース」(TV)とか、助監でついていた「吸血鬼美夕」(TV)とか。あと最近やった「マリスドール」(OVA)というCG作品も初めての監督作なので愛着あります。
森章太郎作品について伺いたいのですが、やはり昔から先生のマンガはお読みになっていましたか?
やっぱり世代的に昔から読んでましたねえ。もろに影響を受けている世代なので。「キカイダー」「仮面ライダー」が完全にリアルタイムでした。白黒の「サイボーグ009」(アニメ)とかもすごく好きでした。
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