第1話アフレコ終了記念
「キカイダー01 THE ANIMATION」キャストインタビュー

◆関さん、井上さんへのインタビュー

―ではまず井上さんから前作(「人造人間キカイダーTHE ANIMATION」)と、「キカイダー01 THE ANIMATION」を演出なさって、印象の違いなどがあれば教えて下さい。
井上そうですね、前回は結構ジロー君も悩んでいるというシーンがかなり多かったんですけれども、今回は割とアクション主体で、ある部分で吹っ切れたところからスタートしているので、見ていてスカッとしたものに出来ればいいなと思っています。あとは皆さんお芝居が達者な方ばかりなので、ちょっと楽をさせていただいております(笑)。
―では関さん、前作と今作の違いと、演じられての感想をお願いします。
最初のキカイダーの時は情緒的な静の部分が特徴で、今回の「01」になって、01の性格に影響されてか、一目瞭然にかなりスピーディーなアクション活劇、冒険活みたいな色が強くなっています。自分の中ではジローはすごく線が細いっていう印象があったんですが、色々経験し、それを踏まえた上で、宿命だと割り切って生きていこう、前向きに進んでいこうとするジローを演じていければいいなあと思います。
―ビジンダーを始め、前作には登場しなかったキャラクターが多数登場しますが、特撮好きの関さんとしてはいかがですか。
そうですね、特撮好きの僕としては(笑)、色々なキャラクターが見られるのはすごく嬉しいです。まさか子供のころ読んでいた漫画が、何十年も経ってからアニメになって世に出るとういのはなかなか無いことだと思うので、ちょうどこれを見れる時期にいい年齢になっていた人は良かったなあと(笑)まあそのうちの一人が僕で、しかも演じさせていただいて…。ビジンダーがすごくかわいいと思います。きっと。オッパイからビームが出たりしますし(笑)。
―今回井上さんも00(ダブルオー)役で出演されますが…・。
井上まだやってないので…(笑)。最初は他の人でということを僕は言ったんですけど、まだ00は一度もキャラクター化されていないということで、じゃあやる!と…。やっちゃえ、みたいな(笑)。それでやらせて下さいという風に言ったんですけれども、そのあとやっぱり多少悩んでおります。多分00が出てくるまで続くでしょうね。一声出しちゃえばもうこっちのもんだと思うんですけど(笑)。
演出するのと出演するのでは違いはありますか?
井上 それが不思議と無いんです。
僕はこの世界に入るときに永井一郎さんに学校で教えていただいたんですが、まさかこんな形でお仕事するようになるとは…。今日はどこか照れくさい状態で仕事をしました。これも時間の流れなのかなという感じもしております。感無量な仕事をさせていただいて、このシリーズも4本目になる位には永井さんに注文を出すときに慣れるかなという…(笑)。今はまだ何かドキドキしちゃって…。ドキドキしながらも図々しく言ってましたけどね。だからすごく嬉しい作品ですね。石丿森先生に感謝しております。
―最後にファンの皆さんへの作品の見所、メッセージをお願いします。
予告編のコメントにもありましたが、原作の最後の衝撃的なラストシーンまで描かれるということなので、是非期待して下さい。
井上 そうですね、OVAならではですよね。石丿森先生のあの原作を本当に映像化していいものかどうかっていうのが、多分作る方としてはすごく悩んだと思うんですけど、そこまでやってやっぱり石丿森ワールドなんだろうなってところだと思いますので、ひとときも目を離さずに見て頂ければ嬉しいなと思います。
―どうもありがとうございました。

声優集合写真

前列右から、AR演出井上和彦さん、イチロー役森久保祥太郎さん、ジロー役関智一さん、リエ子役大原さやかさん。
後列右から、レッドハカイダー役宇垣秀成さん、ブルーハカイダー役鈴木琢磨さん、シルバーハカイダー役遠近孝一さん、シャドウナイト役渡部猛さん、風天和尚役永井一郎さん。

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