アニメ シリーズ構成・脚本 松井亜弥さん |
あらら…? シナリオ作業から現実逃避してうろうろしていたら、いつの間にかここに来ていました。(まるでお釈迦様の手の中の孫悟空…)。 え…と、はじめまして、シリーズ構成(いつの間こんな大それたところに名前が…?)の松井亜弥です。 『ワイルドアームズTV』を御覧になってくださっている皆様、本当にありがとうございます。 現在シナリオ作業は、ラスト目前というところです。 シャイアンが、キールが、ロレッタが、ミラベルが、アイザック&ジルーシャが、ラストで一体どんなお笑い…いえ、活躍を見せてくれるか…。 いわば、私が最初の目撃者ということになるわけで、何とかうまく皆様にお伝えできるようがんばりますね。私はシャイアンたちが単純に大好きなんです。 どんなに好きかって「お願いだから、一緒に旅に連れてって!」って彼らに弟子入りしたいぐらい。 それが無理ならせめて『週間お宝マガジン』の編集部に就職して…(なんて)。 あ、でも一つだけ困ったことがあるんです。 それは、この作品に関わってから私の『オバチャン度数』があがったのでは…? と思われること(歳のせいとは口がさけても言いたくない!)。 これは全て5000歳を越すジルーシャのキャラクターと、まさにピッタリの愛河里花子さんの声技に影響されてのことなのです。 うら若き乙女だった頃は許せなかった「ちょっと奥さん聞いた…?」とか「男ってゆーのは全く…」的な会話が、今や平気で聞けるようになってしまいました。 それどころか、オバチャンの存在の裏に人生を感じ、愛情すら覚える程に…。 このオバチャン化現象が、私の人間性やシナリオに深みを与えてくれることを切に願う今日この頃です。 赤ん坊からオバチャンまで、様々な人間の人生が垣間見られる『ワイルドアームズTV』。 この作品は、例えていえば手編みのセーターの味わいがあると思っています。 たくさんの人の手で編まれているし、機械編みのように全てきっちり揃った目ではないけれど、そこがかえっていい味となり暖かい、と…。 そんな風に皆様にも思っていただけたらうれしいのですが…というところで、そろそろ本業の方に戻ることにしましょう。 じゃないと、マジに明日の打ち合わせに間に合わなくなりそうなので─── 松井亜弥 |
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