アニメ 絵コンテ、演出(第3話、第5話) 神戸 守さん |
この話が出ていた時、只その場に居合わせたからというだけの理由で書くことになってしまった。 スタッフとは言っても私は一担当演出、シリーズ全編に渡って目を通す監督とは訳が違う。 何を書けばいいのやら・・・・。 大抵現場の人間はインタビューやこういうのって苦手だ。 話し下手、筆無精と相場が決まっている。 聞かせたり、読ませたりじゃなくて見せるのが本分だから仕方ない。 大抵のアニメ作品にはこのような場があると聞いた事があるけど、それはあくまでもメジャー作品での事である。 私が今までやってきたマイナー作品ではその存在すら知られないことがほとんどで、同業者の中でも、 「そんなのあったの?」と、言われてしまう始末である。まるでパ・リーグの二軍からセ・リーグの一軍にでもやってきたような気分だ。 それに『ワイルドアームズTV』ではアニメの現場スタッフとクライアントとの垣根が皆無なのに驚いた。 今までだと教育委員会、PTA、行政職員、お坊さんといった面々がクライアント (正確には元請け会社がクライアント)で、行政の話をされてもよく分からないし、袈裟をまとったお坊さんに囲まれて一体何を話せばいいのやら・・・・ メジャーの世界ってこうなのかぁ、クライアントと緊張せずに接することが出来るのかぁ、やりやすいよなぁ、見てくれる人がいるんだよなぁ。 こういう場で視聴者の反応がダイレクトに返ってくるんだよなぁ。 便利な世の中になりました。 でも、マイナー作品もやってみると面白いんですよ。 これを目にしてるほとんどの人が見る機会はないけど・・・・ |
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