アニメ 脚本家(第5話)の菅 正太郎さん |
「ゲストキャラはみな変人でよろしく」 最初の本読みの時にこの言葉を聞いたときは面食らいましたね。 でも逆にどこか嬉しかった。 なんか挑戦されたような気分で、どこまでいいのかなぁ、とあれこれ自分で想像を膨らませて、危うく別の世界に行ったり来たりしながらも、とても楽しみながら、この『ワイルド』を書くことが出来ました。 回りのスタッフの方の根気(随分待っていただきました)と熱意に支えられ、なんとか三つのお話を書き上げる事ができました。ありがとうございます。 いやぁ~、それにしても変ですね。この『ワイルド・アームズTV』って話は。 実際自分もその片棒を担いでいながら、こんな事いうのも何ですが、ホントに変です。 ゲストキャラはみなどこか壊れていて、またナゼか西部劇。 しかも地球から遙か遠く離れた別の星で、さらに主人公に至っては25才でありながら、少年の身体を持つ男ですよ? それでいて決してマニアックでなく、幅広い層の人々を対象としていたエンターテイメント作品である。 ある特定の人にしか分からないようなものじゃなく、お子様からお爺ちゃんお婆ちゃんにまで楽しんでいただけるような古典ともいえるくらい普遍的な「愛」を扱ったお話‥‥。 変でしょう?! 改めて並べてみると。 そう思いませんか? そんな事考えながら、壁に貼っつけたシャイアン始めとする主演キャラ達のイラストを見てると「いいんじゃねぇの」と呑気に肩でも叩かれそうで、こっちまで「ま、いっか」って気分になってきます。 これもひとえに、原作から引き続くファルガイアって星の、広大でのんびりした風土のせいでしょうか。 地球からはみだした想像力の欠片を、来る者拒まずみんな吸い取って、『ワイルド』は創られているような気がします。 この愛すべき変な物語を多くの世代の人に見て貰えれば嬉しいですね。 |
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