|  | 北久保さんは、一回目の合宿から、参加してましたね。 
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				|  | そのあたりから、北久保さんが、アドバイザーとして参加するようになって。 
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				|  | 合宿? 
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				|  | 合宿、暑かったなぁ。8 月に連行された記憶があるんですよ。9月か8月に。 
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				|  | されましたねぇ。 
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				|  | だって、会社来たら、石川さんの車で、夕方からですよね。夕方か午後とかに、突然。 
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				|  | 1 回目はでも、7 月じゃなかったかな? 
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				|  | 芦ノ湖のほとりの・・・。あれはなにを話たんだっけ? 
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				|  | あれはね、たしか、ゲームの企画を―― 
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				|  | あ、そうだ、思い出した。今までの押井塾の企画の中で、ゲーム化できそうなものはないかってことを―― 
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				|  | ピックアップしてみようってことで。 
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				|  | そうだ、そうだ、思い出した。 
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				|  | で、基本的に、「ナイ!」という結論に達してですね。 
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				|  | 行って、ナイ。(笑) 
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				|  | ・・・で、あとはおきまりの飲んで、歌って、どんちゃん騒ぎ? 
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				|  | いや、飲んでないですよ。 
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				|  | 少し飲んではいますけど、結構まじめに。相当まじめに、やってたんですよ。。 
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				|  | ホントにその合宿で、会議意外に俺の中で覚えてるのって・・・。 みんなで、風呂入って裸で話あってたら、突然、奇声が聞こえて来たっすよ。サウナっていうか、水風呂のほうから。なんだろうと思ったら・・・。
 これは誰とは言いませんが。とある有名な監督としか言いませんが。(笑)
 熱いところから、いきなり、冷たい水風呂に入って。心臓マヒをおこしかけるようなその瞬間が、死体に一番近づける、と。
 
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				|  | 快感だとかいう話をしてましたね。(笑) 
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				|  | 1回目の合宿では、当然まだ、「BLOOD――」は登場しない。「伝奇」と「吸血鬼」。2 つのテーマで出された藤咲氏と神山氏の二本の企画書を経て、「BLOOD――」が、本格的に動き出すのは・・・。 
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				|  | 実際「BLOOD――」が動きはじめたのは、「伝奇」と「吸血鬼」このふたつ経てからの、2 回目の合宿。9月11日だ。2 回目の合宿は。 
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				|  | 一泊二日なんですけど。ほとんど、徹夜で。 
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				|  | しぼられましたね。 
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				|  | 「LAST VAMPIRE」と「月光鬼譚」、それと徹夜で作った「BLOOD――」の企画書を持って、向こうに行って。 
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				|  | ダメダメダメダメ。いろいろな個所でどうしようこうしよう、小夜ってどんななのかって。 
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				|  | それは、もう既に、フルデジタル映画としての制作を想定して? 
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				|  | いや、合宿の時には、まだそこまでいってなくて。OVA を三本作るっていうぐらいのノリだった。 
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				|  | あー、そうっすね。 
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				|  | キタさん(北久保監督)と、俺と荒川さんで、一本ずつ演出して、みたいな。最初はそんな話をしてたんだけど。俺がまず、「人狼」で全然できなくなり、荒川さんは、ゲームで――。 
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				|  | 自然と、一本にしぼられてって。 
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				|  | キタさんしかいねぇだろうってことでね。 
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				|  | しかも、当時、アイジーがちょうど、デジタルっていうことに移行しかけてて。 
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				|  | 太いの一本つくるべきだという時期に来てたとか、いろいろタイミングがはまったんですよね。 
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