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アフレコを終えてのご感想をお聞かせ下さい。
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| 榎本 |
まず無事に終わってよかったな、と。今回のお話を頂いた時はとても嬉しかったです。
アフレコの時に監督も一緒に中に入って頂きましたし、(私は)時間をかけてやるやり方が好きなので、演れてよかったです。
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今回の「AMON デビルマン黙示録」というのは原作の漫画とも昔やっていた
アニメ版とも違う、全く新しいものになる訳ですが、作品全体の感想はいかがですか。
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| 榎本 |
これは昔からある作品なので、原作ファンの方とかアニメ版のファンの方っていますよね。
きっとその人たちも好きになってくれる新しい「デビルマン」なんじゃないかなと思います。
そして、単に「新しいものを作っちゃいました」というだけでなく、
ちゃんとその「デビルマン」を好きな人たちのことを考えて作っているなという気がしました。
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今回演じられた牧村美樹という役についてはどのようにお考えですか。
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| 榎本 |
あんまり一言では言えないんですけれど…明を語る上では欠かせない人物なんじゃないかなと思います。
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今回は結構すごいシーンがいろいろとある訳ですが、今までに「殺される」演技を演られたことはありますか。
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| 榎本 |
無いですね(笑)。めちゃめちゃやられる、というのはいっぱいありましたが、死ぬのはないですね。しかもリアルに死んでますよね。
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そのへんの演技で難しかったのはどういったところでしょうか。
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| 榎本 |
難しかったところは、自然な演技を出そうとするのですが、絵がものす
ごく可愛いので絵につられてしまって可愛くなっちゃって、(そうじゃ
じゃないシーンとの)切り換えや絵との呼吸を合わせるのが結構大変
でした。
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殺されるシーンとは対照的な日常的なシーンなどもありましたが、そこらへんはどうでしたか。
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| 榎本 |
日常の部分は回想シーンだったので、割と明るめに強く出していきまし
た。自然な演技というよりは絵に合わせた演技を心がけました。ただ全
体のバランスを取るのが難しかったです。でも監督がスタジオの中に一
緒に入ってくださったので、すごく分かりやすかったです。
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叫ぶシーンもありましたが、どうでしたか。
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| 榎本 |
難しかったですね。殺され方も半端じゃないですしね。首だけになっ
ちゃったりして。でも完成がすごく楽しみですね。これに音楽が入って
SEが入って…となると見るのが楽しみですね。絵がすごくきれいですし。
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生々しいシーンもたくさんありましたが、そのへんについてはどう感じられましたか。
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| 榎本 |
あんまりそういうシーンは得意ではないんですよ。演じることはそれと
はまた別なんですが。実は最初に頂いたビデオを見ていたら気持ち悪く
なっちゃったんですよ。
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ではもともとホラー系などはお好きではないんですね。
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| 榎本 |
そうですね、得意ではないです。でも芝居に入ってしまうとそういうの
は関係なくなっちゃいますね。美樹の、あんまり平凡とは言えない日常
ですけれど、その世界の中に入ってしまうと平気なんですが、普段は気
分悪くなっちゃいますね(笑)。
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出来上がったものを見られたら気分が悪くなっちゃうかもしれませんね。
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| 榎本 |
ああ、かもしれないですね。私、自分の出ている作品を見る時は、「自分が演っている」
と思って見ないで「一つの作品」として見るのでもしこの「デビルマン」を見て気持ち悪いと感じられたなら、
それはそれでいいですよね。
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今回ヒロインである美樹を演じられた訳ですが、この「デビルマン」という
作品の中で「美樹」という人はどのような存在であると考えておられますか。
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| 榎本 |
今回「デビルマン」を演じるにあたって原作を全部読んだり、アニメを
見ていた人に話を聞いたりして勉強したんですけれど…。
アニメ版で「デビルマ~ン」って歌がありますけれど、もともとの「デビルマン」って
『そんなこと言ってる場合じゃないでしょ!』というか『そんな楽しい
ものじゃないでしょ!』という感じなんじゃないかと思いましたね(笑)。
そんな中で美樹はある意味「華」なんじゃないかと思います。彼女が
いることによって残酷さも引き立つでしょうし、作品全体の哀しみもよ
り深いものになっていっているのだと思います。元気なだけでなく、し
っかりしているところもあって、でも女の子だから頼りないところもあ
って、またタレちゃんのお姉ちゃんでもあって…といういろんなものが
いっぱい詰まっている魅力的な女の子だと思います。
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先ほどテレビアニメの話が出ましたが、アニメの方はご覧になったことがありますか。
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| 榎本 |
全然見たことないんですよ。でも昔演られている方がいるので、かえって見ない方がいいかな、と思って。
テレビ版のあらすじだけは聞いたりしましたけれど。
でも今回これを演ってみてテレビ版の方も見たくなりました。
今回「デビルマン」に参加できて本当によかったです。
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ではファンの方にメッセージをお願いします。
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| 榎本 |
そうですね。昔からの原作やアニメで「デビルマン」っていろいろとあると思いますが、
私は今回初めて「デビルマン」に触れてみて、演れてよかったし、見れてよかったし、知ることが出来てよかったと思った作品なので、見たことのある人も、
今までの「デビルマン」が好きな人も、「デビルマン」なんて知らないという人も、みなさんに是非見て欲しいですね。
そして何かを感じ取ってくれて『ああ、見てよかったな』と思ってもらえたら嬉しいですね。
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最後に、榎本さん的に「お薦めのシーン」というのはありますか。
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| 榎本 |
そうですね…死ぬシーンもインパクトがあって見て欲しいシーンではありますが、
いつもの美樹と明君の日常を描いたシーンで「何ボーっとしているの」
と言っているところや「また聞いてないなあ、もう!」
と言ったりする、美樹が怒るシーンが好きですね。
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作品全体が重いのでああいったシーンがかえって生きてきますよね。
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| 榎本 |
そうですね、絵もとてもきれいなので是非そういったところも見て欲しいですね。
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どうもありがとうございました。
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―終わり―
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