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桑原水菜原作(集英社/コバルト文庫刊)のベストセラー長編小説「炎の蜃気楼」のTVアニメーションシリーズ!
物語の導入部を経て「覇者の魔鏡」をメインエピソードにスリリングな物語が展開!
戦国時代に天下統一を果たすことなく、無念のまま死んでいった武将たちが現代人の肉体に換生(*かんしょう)し甦り、繰り広げる「闇戦国」の戦いが激化する現代。その闇戦国を終結させるべく、「力=りょく」を用いて、甦った死者を調伏する者たちがいた。彼らは上杉謙信の命により、幾度も換生を繰り返し、悪霊となった死者を浄化してきた上杉夜叉衆と呼ばれる最強の「力」の持ち主たちであった。しかし、彼らの中に総大将であるはずの上杉景虎の姿は無かった…
長野県・松本市で高校に通う仰木高耶はある怪現象をきっかけに身辺に現れる様になった直江という謎の男に、自信の正体は上杉景虎だと告げられる。すぐに信じられる話である筈もなく、高耶はまったく相手にしなかったが、直江はかつての古戦場を見渡す場所に高耶を連れてゆき、冥界上杉軍にとってどれだけ景虎が不可欠な存在なのかを話す。
実は、高耶=景虎は30年前の織田との熾烈な戦いの後、自ら記憶を封じ換生していたのだ。未だ目覚めない強大な「力」と希有な統率力。高耶とまどいながらも景虎の後見人であった直江に心をゆるし、景虎である事を受け入れながら戦いに身を投じてゆく。
*もともと魂を有している肉体もしくは胎児の中に既に肉体を失っている自分の魂を入れて甦った者のことを言う。しかし、だれでも換生できる訳ではなく力の無い者は憑依霊として肉体を操る)