コンポーザー やまだ豊 / 出羽良彰 による 楽曲ライナーノーツ

Disk1 M01 「YAIBA」 やまだ豊

この曲はYAIBAのメインテーマとして制作しました。
少年漫画らしい勢いやエネルギーを前面に出すため、8ビートを基盤に構成しています。
イントロでは広がりのあるスケール感を描きつつ、中盤以降はさらに疾走感を増し、最後まで爽快に駆け抜けるような展開にしました。
物語全体を象徴する存在感を持つ一曲です。

Disk1 M08
「Feeling Lazy Today」
やまだ豊

今作のサウンドトラック制作では、異なるジャンルを織り交ぜることを意識しました。
この曲はコミカル寄りでありながら、スローなファンクのリズムにラップを重ねた実験的なアプローチを試みています。
YAIBAの世界観に新しい広がりを与え、ユーモアやリズムの多彩さを添えるような曲を目指しました。

Disk1 M16
「SAMURAI LEGEND」
やまだ豊

アクションを意識して作曲した楽曲です。
序盤は緊張感を保ち、戦いの幕開け前の膠着状態を表現できるようにしました。
中盤以降はBPMの変化で音楽を展開させ、カオス感が高まっていくような演出にしました。
場面の流れに寄り添いつつ、スパイス的効果を狙った1曲です。

Disk1 M25
「Stayed Silent」
やまだ豊

平成時代の空気感をイメージしたロック曲です。
少し懐かしいバンド感を感じさせるサウンドで、戦闘シーンを盛り上げながらも他の曲とは異なる角度から熱量を加えました。
全体の音楽に多層的な味わいを生み出す狙いで作りました。

Disk1 M27
「MUSASHI」
やまだ豊

アンニュイな雰囲気を狙ったコミカル寄りの楽曲です。
ビートを先行させつつ、楽器の音色や展開で「ちょっと変わった感じ」を表現しました。
場面に少し外したニュアンスを添えることで、物語に遊び心やユーモラスな彩りを加えるイメージです。

Disk2 M08
「Have to Get Stronger」
やまだ豊

壮大なスケール感を重視したエピックな楽曲です。
ハイブリッド・サウンドを基調としつつも、少年漫画らしい熱量や勢いを残すことで「YAIBAらしさ」を表現しました。
物語の世界観を広げるとともに、わくわく感が高まるような音楽を目指して作曲しました。

Disk2 M14
「Uncultivated Swordsmanship」
出羽良彰

制作に入り1番最初に作った曲になります。
拮抗したバトル曲がオーダーでしたので、和とギターロックが融合した疾走感ある曲になっています。
目まぐるしく変わっていくエレキギターのリフやメロを中心に置き、戦闘シーンをドラマチックに盛り上げられるようリズムの展開も多めに作っていきました。

Disk2 M16
「Geez」
出羽良彰

コミカルでありながら日常でも使用できる曲というオーダーで作りました。
淡々としたリズムループをメインに、アコースティックギターで穏やかかつ滑稽なヤイバと武蔵、さやかのやりとりをイメージして作りました。
基本的にはこの曲も和のイメージではありますが、所々ギターを和楽器のように聴こえるようなフレージングにして和風に寄りすぎないように、三味線や箏はエッセンスとして使っています。

Disk2 M17
「MINE DOJO」
出羽良彰

三味線とギターのコミカル曲です。
基本はどこまでも間抜けな曲です。笑
各キャラのコミカルなシーンも多くありましたので、1曲の中でいくつか展開を作り、短いシーンでも臨機応変に使えるよう、またテンポ感やリズムの取り方を工夫し飽きないような曲を目指しました。

Disk2 M19
「Passed Down」
出羽良彰

和楽器と太鼓で緊張感を表し、シンセやノイズで不気味さを表した曲になります。
前半は主に敵の暗躍や不測の事態をイメージし、音に隙間を作る事で静けさの中の不安感を表しています。後半は徐々にリズムの刻みが増えて緊張感を煽るような展開にしました。

Disk2 M20
「FUJINKEN REBORN」
出羽良彰

リフレインするギターリフとシンセの折り重なりでじわじわと緊張感を煽る曲になっています。
後半ストリングが重なり、ギターがうねり始めるところは、鬼丸が声高々に笑う、そんなシーンをイメージしながら作りました。
悪役のイメージらしくラストのギターはfuzzを踏んでいます。
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