∥武蔵野うどん∥

うどんといえば、“讃岐うどん”が有名ですが“武蔵野うどん”があることを 皆さん、ご存じでしたか?(私は、つい最近知りました。) 確かに、北関東にはうどん屋が多いな、と思ったことはありましたが、名物だったとは・・・。 東京都小平市にある「江戸東京たてもの園」で、“武蔵野うどん”という ネーミングを知り、インターネットで検索してみたら、あるわあるわ・・・。 “讃岐うどん”に勝るとも劣らないおいしいうどんとして、評価を確立していました。 このHPでは、詳しいお店情報などは掲載しませんが、興味のある方は 是非“武蔵野うどん”で検索してみてください。

武蔵野うどんの歴史
武蔵野台地は、北西部を入間川、北東部を荒川、そして南を多摩川に囲まれた扇状台地であるため、 台地上は水田がなく、江戸幕府の新田開発によって畑作農業が発達しました。 こうした水が乏しいという自然風土の中、武蔵野台地にはヒエ・アワ・小麦の栽培が 欠かすことの出来ないものとなり、換金作物としても利用された麦から、 人々はうどんを作り、日常はもちろん、冠婚葬祭・人寄せや物日にもうどんがふるまわれるようになりました。 その昔は、おいしいうどんが打てない女性は、嫁のもらい手がいない、と言われていたそうです。 現在は、自宅で手打ちうどんを作る家庭は少なくなりましたが、武蔵野の風土と自然が生み出した うどんは、武蔵野台地の代表的な郷土料理といえるでしょう。 (参考文献:小平市広報誌「むさし」より)

武蔵野うどん  
武蔵野うどんは、冷たい盛りうどんを、あったかいつゆで食べるシンプルなものですが、 コシが強く歯ごたえのある麺です。また、うどんには“糧(かて)”と呼ばれる、 季節野菜(旬のナス、ダイコン、ほうれん草)を添えるのも特徴。 ゆであがりから、2~3分以内に食べるのが、もっともおいしいそうです。