今回「ヨコハマ買い出し紀行」の音楽は、通常のアニメのような劇伴制作ではなく、メンバーに原作を熟読してもらって音楽を創り、出来上がった音楽を聞きながらアニメを創っていくという方法をとっています。そのため、4月某日、都内のスタジオにて、一足先にショーロクラブのレコーディングを行いました。当日は原作者の芦奈野さんもスタジオを訪れ、レコーディングの様子を覗いています。
笹子(以下・笹):すごくやわらかいというか…。すごく無機的な部分があるのに、内容がじつはめちゃくちゃ重かったりして、うん、すごく面白いですね。読んで得したマンガでした(笑)。
秋岡(以下・秋):そうですね、最初全然予備知識がなくて読んだら、思っていたのと全然違ってシュールな世界で(笑)。題材にヨコハマやムサシノやトウキョウがあったりするから、近未来の話なのに、昔の、自分が子供の頃の世界とリンクして、割とイメージが掴みやすかった。ヨコハマが水没してる風景がインパクトがあって印象的でした。
沢田(以下・沢):普段の日常を感じた。生活だったりアクションがあったりSFがあったりして、それらをさりげなく日常生活として表現されてる、という感じがしましたね。

:読んですごくイメージが沸いたので、全然問題無いと思いました。気持ちが動くものがあれば作りやすいから。音楽を作る上での触媒、というかボタンを押してくれるものが沢山あるほどいいです。ただ、ボタンを押してくれるものであっても、ボタンそのものでは、ないんですけどね。音楽を創るのは、また別の作業であって、自分でもわからないところから降りてくるかんじです。
:原作を読んで、沸いてくるイメージがクリアだったので、無理矢理苦労して音楽を…、というかんじでは、なかったです。
:いや、もう、直感でひたすら書いただけです(笑)。

:今回初めて触ったんですけど、思ったより色気のない音だなぁ、と。
:中国の雲南省で、おもに庶民が弾いてる楽器らしいですね。もうホントに安いヤツ、正確には楽器じゃないな、っていうくらい。
ここで、メンバー楽器をかき鳴らしてみる。
:チョロン、チョロン、チョロンってかんじ。
:また、それぞれ少数民族ごとに(楽器が)違うらしいよ。
このあと、とりとめなく話題は広がる…。

:今回は基本的に、音楽はあくまで映像をサポートするものですからね…。だから、僕らがとやかく言うことではないけど…、僕らも楽しんで演奏できました。



前列:原作者の芦奈野さん。後列左から:沢田さん、笹子さん、秋岡さん。