<はじめに>
「ムサシノは木も道もまっすぐでやたらと大きくて」「さらさらとした空気の香り」
ココネさんが住んでいるムサシノを、初めて訪れたときのアルファさんの言葉です。 「ヨコハマ買い出し紀行」のムサシノは、現実の武蔵野とは違いますが、読者はそこに、それぞれの身近な武蔵野のイメージを投影しているのではないでしょうか?
ところで武蔵野にはさまざまな顔があります。国木田独歩をはじめ多くの文人に愛され、現在も多数の作家が暮らしている近代文学発祥の地としての武蔵野。また、新宿、渋谷といった都心へ通
う人々のベッドタウンでもあり、年々自然が失われつつある東京にあって、豊かな緑が残る数少ないオアシスとしての武蔵野。そんな武蔵野について、ちょっと調べてみました。
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