流刑体反省会番外編
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<みんなヘンだった異質アニメ>

----凶獏は、大畑さんのかなりコマかいラフがありますよね。

篠原 なんか、いままでマニアックな路線でずっと進んで来た自分っていうのがあるんですけど、ただ、わかりやすいモノをキチンとわかりやすいカタチで見せるテクみたいなのもあった方がイイんじゃないかっていうのが、ずっとあったんですよ。で、凶獏もね、最初はヘンなカタツムリの殿様みたいなのを描いてて、それは割りと、自分のなかでは普通に出てくるモノなんですけど、でも、ピラミッドの方がワカり易いよな、って思える説得力があったんですよ。ただ、生き物としてのリアリティーみたいなのがちょっとあった方がイイかなと思ったンで、最終的にカタツムリのイメージは引き摺っちゃったんですけど。あと“鎧武者のイメージをつけてくれ”って言われた時に、じゃあもう鎧武者だ、って(笑)。もうホントに“武者ガンダム”みたいなのを描いて(笑)。今までだったらたぶん描いてなかったと思うんですけど、もしこれでマニアにバカにされてもイイや、って思えたんですよね。いざとなれば監督のせいにしちゃうか、って(笑)。

----ああ、その作戦は僕も使おう(笑)。で、どうですか、作業を終えられて。

篠原 中盤の4話の時に、一番キツい思いをしたっていうのがあったんで、スゴく楽しく(作業に)入って、スゴく楽しく終わったっていう印象があるんですよ。だから、印象的には楽しかったですよ。ただまぁ、反省……は、つねにあるんで(笑)。まぁ、でも、最初にやったアニメが『定光』で良かったかな、っていうのはありまよね。たぶん、異質のアニメだし、それはもうオンエアされたのを観てもワカるから、いまの時代にこれはねぇだろ、っていう(笑)。それが果たしてイイことなのか悪いコトなのかは、後の歴史家に任せるとして、とりあえず、自分だけがヘンだったワケじゃなくて、みんなヘンだったなかにオレは居てもよかったのかな、って(笑)。だから、そういう意味ではスゴい助かりましたよね。だってね、優等生的な点がとれるワケないじゃないですか、オレなんか特に?(笑) 絶対、普通に考えたって満点とれるワケないし、合格点だって相当難しいだろうから、赤点とってもいいよ、偏差値低くてもいいよっていう学校に入る必要があったワケですよ、今回はね。そういう意味では、スゴい自由な校風の学校に入れて、割とのびのびやらせてもらったっていうのは、正直、ありがたかったですよね。

----ああ、その意味じゃあ僕も今回「大畑学校」で勉強させてもらったようなとこってスゴいあるンで……勿論、プロが現場で勉強してどーする? とも思うんですけど、タメになったんだから仕方ない、みたいな。今日はお忙しいところ、ありがとうございました。

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