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■剣の護法童子 けんのごほうどうじ
→ex: 護法
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奈良・朝護孫子寺にある国宝「信貴山縁起絵巻」第二巻「延喜加持の巻」に登場する毘沙門天の使者。複数の剣を纏い、つむじ風を起こし法輪(釈尊の教法)を回して走る。
「信貴山縁起絵巻」とは10世紀初頭、奈良県生駒郡の信貴山に篭った修行僧命蓮の物語を三巻にわたって描いたものである。第二巻「延喜加持の巻」は、帝醍醐天皇の病を命蓮が剣の護法を遣わして平癒させたという物語。信貴山朝護孫子寺は、聖徳太子が毘沙門天の出現を得て創建したと伝えられる寺で、毘沙門天出現が、寅の年、寅の月、寅の日、寅の時刻だったということから、この寺では、縁日も縁起物も「虎」にちなんでいる。

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■人型 ひとがた
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人型幣。紙で出来ており、霊や神仏の一時の依代となるもの。

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■獏 ばく
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熊の身体に象の鼻、犀の目、牛の尾、虎の足を持つ東照宮の守護霊獣。東照宮の建造物のなかで用いられているのは全78頭。一般には「悪夢を食う」動物として知られる。食料が鉄や銅であるとされ、平和の時代にしか生存できない動物(戦乱の世においてはそれらが武器となってしまうからである)。また、一説に、避邪の効もあるという。

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■息 いき/そく
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東照宮の守護霊獣の一つ。陽明門の屋根の下に龍の頭が二段に並んでいるが、実はその下段は龍ではなく、「息」。龍と違うのは、1.ヒゲがない、2.上唇に鼻孔が付いている。

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■犀 さい
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東照宮の守護霊獣の一つ。背中に亀のように甲羅があり、頭に角があり、アゴヒゲ、蹄を持っている。東照宮には31体いるが、どれも本殿と拝殿に集中している。いずれも神聖な空間への入り口となる場に居るのは、「通天犀」天に通ずるとの名称から。「犀」は「犀の神」の「犀」に通じるとも。

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■御宝塔 ごほうとう
→ex: TOURS「日光」
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東照宮奥社御宝塔。東照宮奥社の最奥に位置する祭神徳川家康の神柩を納めたもの。創建は元和七年(1621年)。元は木造であったが、後に石造に。それが天和三年(1683年)の地震で破損したため、現在の唐銅製に再建された。作者は椎名伊予。八角型五段の基壇の上に更に三段を唐銅で鋳造し、その上に宝塔をのせている。内部は深秘事項とされ、本殿同様、口外する事は許されない。

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■鋳抜門 いぬきもん
→ex: TOURS「日光」
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東照宮奥社拝殿の背後、石段の上にある青銅製の平唐門。扉を除いて、柱や梁などをひとつの鋳型で製造したことから鋳抜門と呼ぶ。この門の向うに御宝塔が鎮座している。扉には牡丹唐草、輪宝。袖塀の笠木には東照宮の守護霊獣の一つ「蜃」がいる。「蜃」とは「燕を食べ、気を吐いて楼台城郭の様を描き出す」霊獣。「蜃」が気を吐いて描く城郭-これを「蜃気楼」という。

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■東照大権現 とうしょうだいごんげん
→ex: 徳川家康
→ex: TOURS「日光」
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「朝日のように勢い盛んにして、あまねくこの世を照らす偉大な神」の意味。権現とは仏が人々を救う為に、仮に人の姿となって現れた変化身のことを言う。

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■結跏趺坐 けっかふざ
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浅岡旅館の高耶と御宝塔前の千秋が大元帥明王の印を結び同真言を唱えた際の座り方。まず右足をもって左のももの上に置き、左足をもって右のももの上に置く。座禅の一形式で、吉祥座とも。既に悟りを得た、一切の煩悩に悩まさられることのない境地に至った坐組である。結跏の跏は元は加で、重ねるの意。趺は足の甲のこと。ちなみに、左の足を右のももに置く座り方は半跏趺坐、降魔坐という。

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■タリツ タボリツ パラボリツ シャヤンメイ シャヤンメイ
タララサンタン ラエンビ ソワカ
たりつ たぼりつ ぱらぼりつ しゃやんめい しゃやんめい
たららさんたん らえんび そわか
→ex: 大元帥明王
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大元帥明王真言。大元帥明王の項参照。

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■中宮祠 ちゅうぐうし
→ex: TOURS「日光」
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日光二荒山神社中宮祠。
中禅寺湖北岸に面し、男体山の梺に鎮座する神社。男体山山頂の奥宮と、日光山内にある本社の中間にあるので、中宮祠と呼称される。中門、拝殿、本殿など総朱塗・銅板葺の社殿が立ち並ぶ。延暦三年(784)に勝道上人が二荒山(男体山)の冬期遙拝所として二荒山権現を祀ったのが起り。

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■箱根神社の聖水 はこねじんじゃのせいすい
→ex: TOURS「箱根」
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箱根権現御手洗の池とされる芦ノ湖の水源より湧く甘露の水。龍神水。一切の不浄を洗い浄める。


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