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ユーザーからの反響が リアルタイムで届くライブサービスの 難しさと面白さ
ユーザーからの反響がリアルタイムで届く ライブサービスの難しさと面白さ
現部署のデジタル事業部に配属されたときはローンチ直前のタイトルや運営中のタイトルのチームにアサインされました。現在もサービス中のスマートフォン向けアプリゲームの担当をしています。
いわゆるプロデューサー的な立ち回りとして、事業としてのビジネス的な体制作りや関係会社との契約や交渉、収支状況を見て開発会社と協議をしながら、今後の実現可能な方針を建てていくということをやっています。
スマートフォンゲームの多くはライブサービスなので、限られた予算とスケジュールの中でどうしても実現できることに限界があるのですが、精一杯頑張ってもお客さんに届けたときに、受け入れてくださる方もいれば、ネガティブな反応をいただくこともある。そういうところがすごく難しい仕事だなと感じるところです。
もちろん、そのさまざまな反応の中でポジティブなリアクションもあって「このキャラクターが実装されて良かった」「この機能が入ってゲームが楽しくなった」といった声が聴こえてくると、開発チームも我々も手ごたえを感じますし、やって良かったなと思うところです。
また、ライブサービスは常にお客さんと向かい合っていて、アップデート以外に不具合など何かあればすぐに対応しないといけません。たとえ深夜でも緊急性があれば、すぐさま開発会社との会議が始まります。そういったトラブルがなく時間的に余裕があるときも、その時間でもっとよくするためにどうすればよいか改善するための協議をしています。
アニメ原作のゲームでは、 アニメのスタッフと連動して
アニメ原作のゲームでは、アニメのスタッフと連動して
アニプレックスには内部でのゲーム開発体制はないので、ゲーム業界の大手パブリッシャーのように社外の開発会社と共同開発したり、ゲームを内製することはできないんです。そこにはメリットもデメリットもあると思うんですが、今の体制ではプロデュース会社として開発会社とできるかぎり密に連絡をとりながら、質の高いゲームを作っていけるとよいなと思っています。
同時に、社内の連携もとても大事にしていて。僕が担当しているプロジェクトもアニメのIPが原作なので、宣伝チームと密なコミュニケーションを取りながら、社内の関連部門とも連絡を取り合って、ゲームに反映するようにしています。
たとえば、ゲームのリアルイベントで、解禁されて間もないアニメのキービジュアルを会場で大きく展示したり、アニメの情報解禁やゲストに登壇してもらったりなど、アニメとゲームの足並みをそろえながら、相乗効果が出るように連携していくことも大切にしています。
オフィス内の雰囲気については、デジタル事業部はメンバーの分け隔てがなくて、フランクに話しながら日々の仕事を進めている印象があります。もちろんライブサービスのゲームを担当しているチームもいるので、常にいろいろな出来事が起こり緊張感のある瞬間はありますが、社内で変なピリつきみたいなものはなくて、とても仕事がやりやすい環境だと思います。
それに、チームやプロジェクトごとに雰囲気ややり方も違っていて、そこも面白いところですね。それぞれがそれぞれの活動を進めていますが、仲間意識はあって、ひとつの部署としてのまとまりもあるかなと感じています。
個人的な目標としては、アニメの展開もできるような、原作になりうるゲームを作ってみたいなと思っています。そのためにもまずは売れるゲームを作れるようにいろいろな挑戦をしていきたいです。
変化を受け止め、
誠実に更新し続ける。
大事なことは 「自分がやりたいこと」を 見つけること
大事なことは「自分がやりたいこと」を見つけること
ソーシャルゲームをはじめとするゲーム業界、ひいてはエンタメ業界全体は、毎日トレンドが変化していると感じます。その変化や新しい情報をキャッチアップすることが得意な人、そういう情報を追いかけるのが好きな人が、ゲームの企画制作には向いていると思います。
僕も入社する前、PCやブラウザゲームは遊んでいたのですが、スマートフォンゲームをほとんど遊んでいませんでした。今の部署に異動してから、スマートフォンゲームのトレンドなどマーケットを調査することも含めて遊ぶようになりました。もともとはガッツリとゲームをプレイするタイプで、ゲームをよくすることばかりに集中してしまっていたのですが、事業的な判断をすることも多く、ゲーム内容だけでなくプロモーションのトレンドも日々変化があり、それだけでは成り立たないなと思い、今は距離感を意識しながら冷静にジャッジするようにしています。
僕は就職活動のときに、ゲーム会社であったり、いろいろなエンタメ会社を受けていました。今の仕事をまがりなりに続けてきた中での個人的な私見になりますが、自分がどんな経験を積んできて、これからどうしていきたいのか。それを仕事にしたいのか。自分がやりたいことを見つけることが重要だと感じています。
僕は奇跡的にこの会社に入社することができたのですが、最初はゲーム制作とは別の部署に配属されて、もともと興味のあったゲーム企画制作部門に配属されるまでに時間を要しました。
もしアニプレックスのゲーム部門を志望していて、新卒でご縁がなかったとしても、アニプレックスは新卒だけでなく、中途採用もしていますので、いろいろな業界で経験を積んで中途で入社するということもできます。やりたいことを見失わないことが大事だと思います。
文・取材:志田英邦/撮影:干川 修
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