
PROMOTE
これまでと違う、 新しいことを常に目指して
これまでと違う、新しいことを常に目指して
私はスマートフォンゲーム『Fate/Grand Order』とスマートフォンゲーム『魔法少女まどか☆マギカ Magia Exedra』の宣伝を担当しています。『魔法少女まどか☆マギカ Magia Exedra』では宣伝プロデューサーとして、チームのメンバーといっしょに宣伝をしています。
チームのメンバーの各自の業務をチェックしたり、各自の仕事が進みやすくなるようにメンバーに寄り添いながら宣伝全体を監修する仕事です。配信番組などを実施するとき、リアルタイムに何かを決定しなければいけないことがあるので、そういうときにはすぐに判断を下していく立場でもありますね。
『Fate/Grand Order』では、私の上司の宣伝プロデューサーのもとで、分担された仕事を担当しています。具体的にお伝えすると、テレビCM・PVなどの映像企画・制作や大型イベント『FGO Fes.』のステージイベントの企画・制作、イベント会場の一部エリアの企画を担当していて、かなり多岐にわたる仕事をさせてもらっています。
ソーシャルゲームは運営型のゲームなので、常にさまざまな(ゲーム内)イベントがあります。ゲームが日々更新していく中、宣伝というポジションでは配信番組を定期的に実施したり、リアルイベントへと出展したりする機会があります。WEBでもリアルでも、ユーザーからのリアクションをさまざまなかたちでダイレクトに受け取ることができる立場なんです。
とくに「AnimeJapan」のような来場者の多いイベントにブースを設置すると、より反応がわかります。お客さんの満足度は、たとえば等身大スタンディの置き方ひとつ、ライティングひとつで変わってくるため細部まで気を使います。そういった細部のこだわりをもってブースを作り上げていくため、実際に生のリアクションを見ることができるとすごく励みになります。
宣伝という立場ではイベント会場のブースを作ったり、イベントのステージを企画したりといろいろ挑戦できる機会がありますが、イベントの企画では毎回、これまでとは違う新しい要素を入れ込むようにしています。異なる要素をかけ合わせたりして、お客さんが新しい体験のできる場を作っていきたいと常々思っています。
欠かしてはいけない作品への リスペクト
欠かしてはいけない作品へのリスペクト
所属部署の中では作品ごとに、4~5人のスタッフで担当しています。ほかにもウェブ広告まわりを担当しているウェブプロモーションのチームといっしょに活動しているので、全部で10数名という規模で動いているかと思います。仕事は多岐にわたるけれど和やかな雰囲気で仕事ができていると思います。
私は新卒で営業部に配属され、その後は制作と宣伝の両方を兼務する部署で仕事をしていました。作品を生み出す制作の現場から、お客さんに直接コミュニケーションを取る宣伝、お客さんに直接商品を届ける営業という、作品の最初から最後までを経験することができた。お客さんが何をどんなふうに受け取るのかを観察してきた経験が、いまの仕事に役立っているのかなと思っています。
同時に、宣伝という立場では作品そのものと向かい合うことも大事だと思っていて。たとえば『FGO』には『Fate』シリーズという作品群がありますが、「作品群が持っている世界観は絶対にブレさせてはいけない」「作品へのリスペクトを欠かしてはいけない」という緊張感をもって作品と接しています。
同時に、「お客さんにとって大事なもの」に関わっているんだという意識で作品に接することも大事だと思います。そういった当たり前のことをちゃんと常に念頭に置けることが重要だと思います。
挑戦を重ね、
新しい体験を届ける。
常に作品への熱量を高め続けていく
現在はいたるところに広告があり、たとえば駅にもいろいろな広告が張り出されています。それらを見て、どんなことを感じるか。「商品をもっと知りたいと思えるけれども、どうしてそう思うんだろう?」と考え、構成要素を分解していく…など感受性を豊かにすることが、宣伝という仕事にとってはとても大事なことだと思っています。私の部署はゲームをメインに扱っていますが、アニメや映画などいろいろなエンタメを楽しみつつ、作品をどうしたらもっと面白くできるか、もっと面白く見せられるかを常に考えていくことが重要です。
私が就職活動をしたのは東日本大震災があった2011年で、さまざまな事情から、会社の就職活動が数ヵ月中断されてしまったことがありました。面接の予定が数ヵ月空いたので、大学で新聞部に所属していた経験を活かして、就職活動に向けていろいろな準備をすることができました。
就職活動に役立ったことのひとつが、就活前から映画のレビューを書き始めたことです。もともと映画を観るのが好きだったので、ブログに感想を書いてまとめていったんです。映画のレビューやCDのレビューを書き続けるという「エンタメへの情熱」を少なくとも就活まで持続できなければ、とてもじゃないが仕事として続けることは出来ないだろうなと。そのときの思いはいまでも続いています。情熱を胸に秘めて、これからもお客さんが体験したことがないことを作り出していきたいなと思っています。
文・取材:志田英邦/撮影:干川 修
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