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海外事業

拡大し続ける海外の市場へ 作品の魅力を届ける」

T.K

/海外事業グループ 海外事業部

(2012年度新卒入社)

DEVELOP

世界と日本をつなぐ窓口

世界と日本をつなぐ窓口

海外事業部の仕事は、海外のパートナーや配信プラットフォーム等を通してアニプレックスが企画制作するアニメやゲーム、映像作品を海外のお客さんに届けること。その中でも私の役割は海外のパートナーとアニメの製作委員会や国内の制作・宣伝チームの間に立って、よりダイナミックな作品展開ができるように、海外現地や配信プラットフォーム上での宣伝などの支援をしていくことです。

私が担当しているパートナーは、いろいろな国や地域に跨って映像事業を展開しているので、私はどこか特定の国や地域を担当しているというわけではないのですが、欧米や中南米といった地域をカバーすることが多いですね。パートナーといっしょに宣伝施策を考えて、国内の関係各社に提案していくことが多いです。

あと、海外事業部内で作品の担当割り振りもあり、最近で言うと25年7月クールで放送されていた『サイレント・ウィッチ 沈黙の魔女の隠しごと』、また6月に日本で公開され、北米でも今冬公開された『ヴァージン・パンク Clockwork Girl』という作品を担当させていただいています。

『ヴァージン・パンク』では国内チームに協力してもらい、制作スタジオであるシャフトさんや梅津泰臣監督を始めとするクリエイター陣にインタビューをさせていただき、海外公開用として50分ぐらいの撮り下ろしのドキュメンタリー映像を作りました。そこで出来上がった映像に、現地のパートナーに英語字幕を付けてもらい、劇場に観に来てくれた北米のファンに届けました。

海外の商習慣や文化を尊重して

海外の商習慣や文化を尊重して

海外事業部は北米だけでなく、中南米、アジア、中東、欧州など世界全体をカバーしているので、部署のメンバーは各々のスタイルに合わせてオンライン、オフラインを使い分けて、柔軟にパートナーとミーティングを進めています。海外パートナーとのコミュニケーション言語は主に英語ですが、部内には中国語ができるメンバーもいます。

私が担当しているパートナー企業はメインのスタッフがアメリカにいるので、アメリカの時間に合わせてミーティングをすることが多いです。日本の朝9時くらいが、彼らの夕方にあたるので、それに合わせて出社して、オンラインでミーティングをすることもあります。

基本的に英語でコミュニケーションを取っているのですが、パートナー企業の中には日系の方や、そうでなくても日本文化が好きで日本語を分かってくださる方も多いので、日本語でメールが来ることもありますし、日本語で会話をすることもありますね。

私は去年海外事業部に配属になる前、アメリカの子会社に7年ほど駐在していたのですが、北米でのアニメの受け入れられ方が大きく変わってきた時期でした。そのきっかけの一つが、いわゆる「おうち時間」で、今までアニメを見たことがなかったような幅広い層がアニメを観るようになっていったのを実感しました。

また、子供のころに日本のアニメに親しんでいた世代が子供を持つようになり、子供と一緒にアニメを楽しむ人が増えてきているそうです。

私はアメリカのスポーツが大好きなのですが、アスリートたちが日本のアニメの話題をすることが増えてきたのも印象的です。アニメのキャラクターのポーズを取ってSNSに投稿し、多くのファンが拡散することもありますね。以前は何となくスポーツとアニメは対極にあるもののようなイメージがありましたがそれが大きな変化を迎えたなと思うと感慨深いです。

海外事業部の仕事の特徴のひとつは、国や地域によって商習慣が違うので、それにそれぞれ向き合いながら対応していかなくてはならないことです。たとえば、広告などのクリエイティブにおいても、日本でカッコいいと思われるデザインが、必ずしも海外の人々が良しとするとは言えません。日本とは違う美意識や文化を理解する必要があります。

これは私見ですけど、海外におけるマーケティングは、その国や地域に生まれて、その国や地域の言語をしゃべって、その国の文化やコンテンツに触れて育った人にしかわからないものがあると思っています。

だからこそ、海外のパートナーが作ったクリエイティブについて、良し悪しを一方的に私達が判断をすることはできないなと感じたのです。こういう考え方もあるのだと相手を尊重すること。そして、自分の感覚や常識に縛られ過ぎないことが大事だと思っています。

それと同時に作品の世界観や美意識を守ることも勿論大事です。海外のパートナーと日本の作品サイドの両者の納得ができるポイントを探してそこに調整していくことが自分たちの仕事にとっては重要だと思っています。

文化を尊重し、

作品の価値をつなぐ。

何かに熱中した経験が 次の可能性を切り開く

何かに熱中した経験が次の可能性を切り開く

ビジネス環境の変化が非常に速い時代だからこそ、頭でっかちになりすぎず、すぐに行動に移せる人、物怖じせずに動ける人が求められていると思います。外国語が得意に越したことはないのですが、海外のビジネスパートナーの懐に飛び込んでいける、突破力のある人ならば交渉事も上手く対応できると思います。

また、僕は学生のころアメリカンフット・ボールが好きで、海外の選手に憧れていたのですが、深夜まで起きて試合を見たり、試合がないときもフットボールのことを考えたり、そうやって好きなことにとことん向き合った経験がいまの自分に役立っているなと思います。

自分の好きなことに寝る間も惜しんで没頭して、考えることができる人。アニメやゲーム、映像作品に限らず、どんなものでも好きなものに熱中した経験はいつかきっと活きてくると思います。

文・取材:志田英邦/撮影:干川 修

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【エントリー期間】
2025年12月15日〜2026年1月14日

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ソニーミュージックグループでの
一括採用となります。

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